場所:群馬県前橋市大手町(群馬県庁昭和庁舎2階)
開館時間:8:30~22:00(昭和庁舎開館時間)
アクセス:前橋駅からバスで「県庁前」下車、徒歩すぐ。前橋駅から徒歩約25分。
【解説】
平成20年(2008)に群馬県庁昭和庁舎の2階特別展示室内に開設された記念室。
群馬県は福田赳夫、中曽根康弘、小渕恵三、福田康夫と4人の総理大臣を輩出しており、戦後の首相排出数としては全国一である。このことは群馬県民の誇りであるらしく、この記念室では4人の業績のパネル展示及びビデオの放送がされている。
この記念室がある群馬県庁昭和庁舎は昭和3年(1928)に建設されたもので、現在は展示室や会議室としての用途が中心。2回特別展示室ではほかにも「県政のあゆみ展示室」、「名誉県民肖像画展示室」が併設されている。こうした展示室がある場所は、もと知事室だったようである。
【訪問記】
2024年夏、前橋駅から徒歩で訪問。展示室は旧庁舎2階の中央部にあるため、正面玄関から入り二階に上がると分かりやすい。展示室は自由に入ることができ、特に入口に管理人がいるわけでもなかった。
展示室はパネル展示が基本の簡素なものであるが、個人的には楽しめた。当時のニュース映像などを交えたビデオも、4人それぞれに作成されており観ることができる。ただし、椅子などはない。また、室内端には福田赳夫と鄧小平が手を振る姿の巨大写真が置かれており、ややシュールで面白い。
この記念室は特別展示室内の一室であり、併設されている「県政のあゆみ展示室」では県政史のパネル展示が、「名誉県民肖像画展示室」ではただ単に名誉県民の肖像画だけが展示されていた。
ここは展示だけでなく、建築も見どころがある。旧知事室だったという展示室はやや淡白なつくりであるが、正面玄関や中央階段は重厚なつくり。外観も左右対称で、優美な近代政庁建築である。
【余談】
隣接する群馬県庁本庁舎は高さ約150mで、この付近では最も高い。最上階には展望室があり、関東平野を一望できる。
また、県庁が位置するのは、かつて前橋城があった場所である。土塁などが残っている。
名所評価(★は5が最高)
面白さ:★★
・パネル展示と簡単な映像放映だけであり、淡白な印象は否めない。
再訪度:★
・展示量は少ない。
快適さ:★★
・清潔だが、ビデオは立ちながら見る必要がある。
アクセス:★★★
・首都圏から前橋はやや遠く感じるが、前橋駅からは行きやすい。
周辺スポット:★★★★
・県庁展望台は人気観光スポットであり、臨江閣などにも足をのばせる。
個人的満足度:★★★★
・個人的には面白いテーマで、映像など含めて楽しめた。
群馬県庁昭和庁舎
「上州人魂」について
福田赳夫についての展示
中曽根康弘についての展示
ビデオのスタートボタン。デジタル。
福田赳夫・鄧小平の巨大写真
福田康夫の展示パネル
小渕恵三の展示パネル
中曽根康弘の展示パネル
福田赳夫の展示パネル
名誉県民肖像画展示室
昭和庁舎館内
昭和庁舎階段
昭和庁舎正面玄関