場所:東京都渋谷区神園町(明治神宮境内)
開館日:秋の大祭期などに開館(2024年は10/26~11/4)明治神宮HPで要確認
開館時間:10:00~16:00(2024年秋の公開時)
入館料:500円
アクセス:代々木駅から徒歩12分、小田急参宮橋駅から徒歩7分
【解説】
大正10年(1921)に竣工した、明治神宮の宝物殿。設計は公募の上、大江新太郎が行った。
建物は鉄筋コンクリート造で、校倉造を模し、外壁には花崗石が張られ和洋折衷の建物となっている。中心となる中倉と、西倉、東倉は廊下で結ばれ、裏手には事務所棟がある。土塁に囲まれた敷地内の建物は、国の重要文化財に指定されている。
宝物殿は現在非公開となっており、秋の大祭付近の一週間などのみ公開される(門外から外観を眺めることは通年可能)。内部には、宝物殿の建築に関する資料等が展示されている。かつて宝物殿に展示されていたであろう御神宝は、明治神宮ミュージアムで公開されている。
【訪問記】
2024年11月4日の15:00頃訪問。訪問客は10人程しかいなかった。
門を入ると、都心部とは思えない静寂の中に荘厳な建築が現れる。中倉内は創建当時からある展示ケースが並び、時が止まったままのような印象を受けた。公開時にはぜひ訪問して頂きたい。
【余談】
設計の公募で一等になったデザイン及び設計者と、実際のデザイン・設計者は異なる。当時では一般的なことだったらしい。公募で優秀な成績を収めたデザイン案は、宝物殿内に展示されている。
名所評価(★は5が最高)
面白さ:★★★★
・宗教施設に「面白さ」は不適かもしれないが... 展示・建物共に見る価値がある。
再訪度:★★★★
快適さ:★★★★
・ゆっくりと見学でき、館内には腰かけられる場所もある。
アクセス:★★★★★
・明治神宮境内が広大なので、やや歩く。
周辺スポット:★★★★★
・明治神宮にも見どころは多く、周囲にはいくらでも行く場所はある。
個人的満足度:★★★★★
・非常に感動した。ぜひまた行きたい。
正門。ここまでは通年見学できる。
中倉から正門を望む
中倉内
事務所棟
西倉(非公開)
携帯品預かり場。内部を覗くと、旧状が良く保たれていることがわかる。
正門門柱の装飾
足洗い場
開館当時は入館時に下足の必要があり、ここで靴の汚れを洗ったという。
このベンチで小一時間過ごせる
宝物殿前は芝生が広がり、様々な人がくつろいでいる。