場所:東京都大田区南千束
開園時間:24時間
アクセス:東急池上線洗足池駅徒歩すぐ。大岡山駅から徒歩10分。
【説明】
古くから名勝として知られ、『名所江戸百景』にも描かれた洗足池を中心とする公園。
池の周りには妙福寺や千束八幡などの寺社、桜の植えられた岡、水生植物園、弁天島などが配されている。
また、この池端は勝海舟の別邸が置かれた場所であり、園内には勝夫妻の墓がある。公園隣地には昭和3年(1928)に、勝家から土地の寄贈を受けて清明文庫が建てられた。この建物は所有者の変遷を経て、令和元年(2019)から大田区立勝海舟記念館として公開されている。
【訪問記】
2023年冬、大岡山駅から徒歩で訪問。
池沼に恵まれた地域の出身の方ならともかく、東京の退屈な町で生まれ育った私は、園内の桜山から池が見えただけで興奮した。ただの池ではない。景勝地として百年以上整備された池である。
公園は人々に親しまれているようで、水生植物園には望遠カメラを持った写真愛好家が集まり水鳥の撮影をし、遊具のある広場では子供たちが楽しんでいた。勝海舟の墓はやや目立たない場所にあるが、歴史愛好家が数人訪れていた。
池の全体を楽しみたい人は、休憩所屋上が開放されているのでぜひ登ってほしい。疲れた人は休憩所屋内で休むことも可能。水面をスワンボートで周覧することもできるようだ。
この記事冒頭の写真は、池端妙福寺の境内にある船着き場のような場所から撮影したもの。ここは流石に分かりにくい地点なようで他に人はおらず、池や木々が風に吹かれる音を贅沢に味わえた。
【余談】
ここと勝海舟記念館とで、どちらを先に記事として書くか迷った。勝記念館も綺麗に整備されているので、ここで見学がてらトイレ休憩などをとっても良いかもしれない。
名所評価
面白さ:★★★★
・コンパクトな園内だが、池はいくつもの表情を持っており飽きない。
再訪度:★★★★
快適さ:★★★★
・屋内休憩所もある。
アクセス:★★★★★
・目黒や五反田といった城南からのアクセスが特に良い。
周辺スポット:★★★
・隣接する勝海舟記念館は必見。近くには小さな池(小池公園)もある。最寄りの洗足池駅は近代建築。キャンパス巡りが好きな人は大岡山の東京科学大学(旧東工大)に足を運んでみたい(見学は要申請とのこと)。
個人的満足度:★★★★
弁天島から
弁天島
水生植物園
カモ。ピントが枯草に合っている…
勝海舟墓。おじさんの憩いの場?
休憩所屋上からの眺望
妙福寺境内
妙福寺境内
休憩所
スワンボート
休憩所屋上
洗足池駅から見た公園
休憩所屋上への階段
園内マップ
おまけ:公園近くのガード下通路
置かれた自転車と大きさを比較してほしい
おまけ:小池公園