場所:埼玉県比企郡吉見町田甲(高負彦根神社境内)
アクセス:熊谷駅からバス「ひまわり号」で「小八林境」下車徒歩20分。吹上駅から徒歩約1時間10分。東松山駅から徒歩約1時間30分。
【解説】
高負彦根(たかおひこね)神社境内にある小さな岩山。高さは約20mという。山の中腹で足を踏み鳴らすと、ポンポンと音がするためこの名前がついたという。高負彦根神社は小さな神社だが、宝亀3年(772)の太政官符に名前が見え、延喜式にも記載されている古社である。
吉見町のHPでは、この山に関する伝説が紹介されている。かつて、財宝の隠し場所を探していた長者が高負彦根神社にお伺いを立てたところ、「この岩山に埋めろ。私が守ってやろう」という神のお告げがあり、長者は安心して財宝を埋めた。後日盗人がこの山に入ったところ、ポンポンと山鳴りをおこし、盗人は震えて逃げ去ったという。
【訪問記】
2023年春、東松山駅から徒歩で訪問。
山というよりも、崖線の中の小高くなった部分程度のものであり、崖上(神社境内)からの比高はほとんどなく、登頂に1分とかからない。ただ、崖下から見ると切り立って高く見える。
頂上部分は岩盤が露出しており、ここから荒川沿いの低地が一望できる。しかし、ここでポンポンと音を立てることはできない。中腹部分の、地面が土となっている場所でジャンプしてみると、たしかに「ボンッ、ボンッ」という鈍い音がする。周りの人目もなく、1人で何度もジャンプし、楽しんでいた。帰りは長島記念館を訪れた後、吹上駅まで歩いた。
【余談】
ネットで調べると、関西のポンポン山が一番に出てくる。「埼玉」や「吉見」をつけて検索したい。
名所評価(★は5が最高)
面白さ:★★★
・ポンポンと飛ぶ楽しさはある。拍子抜けする人もいるだろうが、実際に体験しなければ分からないものだ。
再訪度:★
・一回体験できれば十分な気はする。
快適さ:★★
・近くに公園があり、トイレがある。周辺には少し藪っぽい場所もある。
アクセス:★
・公共交通機関だけではかなり行きにくい場所にある。自転車か車を借りたい。
周辺スポット:★★
・長島記念館まで徒歩20分、吉見観音まで徒歩30分。遠いようにも思えるが、駅まで歩くならばその途中にあるので寄りたい。
個人的満足度:★★★★
・実際に体験しなければ分からないこと、それも普通の人が体験していないものを体験できると思えば、交通の不便も許容できる。何より、名前がかわいい。
山頂部分。登ることは可能だが、崖に面していてやや危険。
山頂からの景色
登山路?
中腹部分。この辺りでポンポンと音がする。
説明板
高負彦根神社。社殿右横からポンポン山へ向かえる。
ポンポン山の切り立った崖
参考:吉見町HP、https://www.town.yoshimi.saitama.jp/soshiki/chiikishinkoka/1/610.html、2024/11/16最終閲覧