場所:東京都葛飾区小菅
開放日:矯正展開催日(例年10月中の土曜)のみ
アクセス:小菅駅から徒歩約5分。綾瀬駅から徒歩約15分。
【解説】
明治12年(1879)に開設された歴史ある拘置所(開設当時は小菅刑務所)。刑事被告人だけでなく死刑囚なども収容されている。
基本的には面会などでしか立ち入ることはできないが、例年10月中の土曜日(2024年は10/5)に開催される矯正展の際には敷地が解放される。矯正展では収監施設を見学することはできないが、昭和4年(1929)に建てられた旧本館内を見学することができる(2024年時点)。
【訪問記】
2024年10月5日の矯正展に際し、綾瀬駅から徒歩で訪問。当日は雨であったが、多くの人が来訪していた。
刑務所作業品販売や、自衛隊による音楽演奏などの物販・イベントが充実していたが、私の目当ては旧本館の見学。これも大人気であり、40分ほど並んで入館できた。
この旧本館は早逝した建築家・蒲原重雄の唯一の作品。古さを感じない、モダンで優美な建築で、細部には遊び心も感じる名建築である。放射状になっているため監獄と見間違えそうだが、事務所棟と呼ぶべき建物で所長室もある。
見学は一方通行で、一列になって一階部分をまわる。内装は美しく、展示も豊富だったが、監獄が見れると思っていた人達の落胆の声も聞こえた。独居房などがある巨大な建物には、ある程度近づくことはできるが立ち入りは不可。
【余談】
小菅刑務が開設される以前は、この場所に小菅県庁があったらしい。小菅県に関する展示もされていた。
独房などが見たい場合は、府中刑務所文化祭(例年11/3開催)で見学可能。
名所評価(★は5が最高)(矯正展での公開について評価)
面白さ:★★★★
・非日常が味わえる。旧本館の建築も優美だ。
再訪度:★★★
快適さ:★★
・仕方ないことだが、矯正展では施設のトイレを使用できず、仮設トイレの利用が必要。数も少ない。
アクセス:★★★★
・そこそこアクセスは良いと思われるが、道は分かりにくい。拘置所は広いのであらかじめ入口を確認したい。
周辺スポット:★
・川を渡ると北千住だが… 周辺には特筆すべきものもない。
個人的満足度:★★★★
・繁盛しすぎて、何をするにも並ばなくてはいけないのだけが残念。
旧本館
旧本館内部
開かずの門
雨天でも多くの人が集まった