狭山湖（山口貯水池）

場所：埼玉県所沢市勝楽寺（県立狭山自然公園）

アクセス：西武球場前駅から徒歩約15分

【説明】

東京の水源確保のために、昭和9年（1934）に完成したダム湖。開けた東側に堤防を設け、狭山丘陵の谷あいに水をためている。

湖の北・西・南側は森が広がっており立ち入りはできない。東側の堤防やその周囲は公園化されている。公園内には事務所棟や第一・第二取水塔など、昭和9年建設当時の建物がそのまま残る。

【訪問記】

2022年春の平日、西武球場前駅から徒歩で訪問。西武球場で試合が開催されていなかったこともあり、人は少なかった。

狭山湖観光のメインは、狭山自然公園内にある堤防の散策だ。堤防は耐弾層に長年埋もれていたために、戦前の雰囲気を良く残している。まっすぐ500mほど続く堤防上の遊歩道にはベンチや展望デッキが設けられ、狭山湖はもちろん、狭山の町の風景を見下ろすこともできる。ベンチでは、若い女性が風に吹かれながらギターの練習をしていた。

取水塔や、事務所棟などの近代建築は厳重に管理され、近寄ることはできない。しかし、公園内から望むことは可能であり、特に取水塔は洋風のかわいらしい外観である。

【余談】

野球ファンからは「田舎」、「アクセスが悪い」と馬鹿にされる西武球場一帯だが、池袋駅からは西武線で30分ほどで到着し、電車の本数も多い。副都心からすぐ行ける、落ち着いた景勝地である。

また、付近の狭山丘陵一帯は映画『となりのトトロ』の舞台となった場所で、狭山湖近辺には「トトロの森」が整備されている。

名所評価（★5が最高）

面白さ：★★★

・東京付近ではなかなかみられない、湖を見ることができる。

再訪度：★★★★

・簡単に訪れることができる。晴れた日にふらりと出向いてゆっくりしたい。

快適さ：★★★★

・平日は人も少なく、静かで心地よい。

アクセス：★★★★