場所:千葉県野田市関宿町
開館時間:9:00~16:00 月曜・木曜休館
入館料:無料
アクセス:東武動物公園駅、川間駅からバスで「関宿台町」下車すぐ。
【解説】
終戦時の総理大臣として有名な鈴木貫太郎(1867~1948)の旧宅隣地に建てられた記念館。旧宅建物は現存しないものの、門扉や井戸などが残る。
記念館は令和元年(2019)の台風19号による被害を受けてからは休館扱いとなり、収蔵物も関宿城博物館などに寄託されている。しかし、被害の少なかったロビー部分において、ビデオや僅かな資料の展示が行われている。2030年頃を目途に建て替え予定だが、市の財政的も厳しいようだ。
【訪問記】
2024年秋の平日、東武動物公園駅からバスで30分ほどかけ訪問。関宿はチーバ君で例えると鼻先にあたる町で、周囲に鉄道が通らずやや不便。最初の訪問は昼頃だったが、説明のできる副館長が昼休憩で不在とのことで、この時はビデオや展示の鑑賞のみ。15:00頃再訪すると、「休憩中」の札がかかっていたものの副館長が在館しており、説明をしていただいた。
展示は先述の通り、規模を縮小して行われており、基本的にはパネル展示。現展示室(旧ロビー)はテレビに向かって10脚ほどのパイプ椅子がおかれ、現在のメインは15分ほどの2.26事件に関するビデオ鑑賞と、それに伴う副館長の説明のようだ。副館長曰く、旧展示室は雨漏りがあって展示不能となってしまったようだ。
【余談】
関宿へのバスは普段空いているようだが、私の乗車時は行きも帰りも混雑していた。実習に来た医療系学生のグループと乗車時間が被ったことが理由のようで、車内に明るい会話が響く中、私は一人、肩身の狭い思いをしながら景色を見ていた。私だって、人並みに明るい学生生活が送れていれば関東B級スポット巡りなどしていないだろう。
名所評価(★は5が最高)
面白さ:★★
・現状の展示規模では仕方ない。再建に期待。
再訪度:★
・再建が成れば絶対に見に行きたいが...
快適さ:★★★
・台風被害でひどい状態かと思いきや、トイレなども清潔であった。しかし、施設自体は古い。
アクセス:★★
・バスの時刻表はしっかり確認したい。食事場所も考えてから行くとよい。
周辺スポット:★★★
・関宿は城下町で、城を模した博物館や史跡が徒歩圏内にある。ただ、城下町の雰囲気はない。
個人的満足度:★★★
・思っていたよりは展示もあり、きれいに保たれていた。再建を強く期待する。
説明板
鈴木貫太郎邸門扉
記念館周辺。井戸は貫太郎邸のもの。
歩道橋から見た貫太郎記念館(道路左の木立)
駐車場あり。
記念館案内図