西宮邸(旧陸奥宗光邸)
西宮邸(旧陸奥宗光邸)
場所:東京都台東区根岸
アクセス:鶯谷駅から徒歩5分
【解説】
明治初期に建てられた、都内の洋風邸宅としては最古級の建築。
明治16年(1883)、出獄した陸奥宗光がこの邸宅を購入。同20年に転居するまで陸奥家の生活の場となった。
陸奥は転居の翌年に借金返済および息子の留学費用捻出のため、この邸宅を売却。明治40年(1907)ころには「ちりめん本」を出版していた長谷川武次郎が買い取り、以後現在まで武次郎の子孫・西宮氏の邸宅となっている。
【訪問記】
2025年春訪問。路地に面して建つものの場所は意外とわかりやすく、言問通りからも見ることができる。
先述の通り現在も私人宅であり当然内部見学は不可能。しかし、邸宅の塀には2017年、根岸子規会により設置された説明板がある。「静かに敷地外部からご見学ください」とあり、マナーを守れば外観見学をしていても通報や叱責を受けることは無さそうだ。
建物自体は全体を蔦が多い、劣化も見られる。とはいえ状態関係なく、陸奥宗光の暮らした洒落た洋館が今なお残っていることだけで感銘を受ける。一世紀以上もこの建物を自邸として守ってきた長谷川家・西宮家の方々には敬意を表したい。
【余談】
当サイトで紹介している明治大磯記念邸園には陸奥宗光の展示もある。
この邸宅はGoogleマップには掲載されていない。Yahooマップには掲載有。
名所評価
現在も個人邸であるため、評価は控えます。
説明板
言問通り方面から見た西宮邸
広角撮影
接写
建物裏側
言問通り
場所がわからなければ、北側へ伸びる路地をしらみつぶしに通りからのぞこう。(いちいち路地に入る必要はない)