場所:茨城県取手市取手(取手ふれあい桟橋)
営業時間:9:35~16:35(取手ふれあい桟橋発便)、水曜休日
アクセス:JR取手駅から徒歩10分(取手ふれあい桟橋)
料金:一周400円、1区間200円
【解説】
利根川の流路変更により対岸に取り残された取手市小堀(おおほり)地区と、取手市街地を結ぶ渡し船。
大正3年に運航を開始し、小堀住民の通勤通学に利用されてきた。平成11年にバスが運行開始してからも、観光船として運航が継続されている。
現在は、取手ふれあい桟橋→小堀→取手緑地運動公園駐車場の三点を一時間間隔で結んでいる。
【訪問記】
2025年冬、取手駅から徒歩で訪問(取手ふれあい桟橋)。船の乗客は私一人であった。強面だが気さくな船長に運賃を手渡し、救命胴衣を着けて乗船する。
船は定員13人で小ぶりだが、秘密基地のような客室やデッキも有しており様々な楽しみ方ができる。船はゆっくりと、滑らかに利根川を進み、目立った景勝がある訳ではないものの穏やかな風景を楽しむことができる。
船はそれぞれの船着き場で10~15分ほどとまるため、下船して川沿いの散策を楽しむことができる。小堀の船着き場には、手作りのブランコやベンチも用意されていた。一周はちょうど一時間程度で、観光に丁度いい。
【余談】
小堀側には、流路変更後も取り残された利根川の一部が「古利根沼」として残っている。
名所評価(★は5が最高)
面白さ:★★★★
・渡し船には、海を行く観光船とは全く違った味わいがある
再訪度:★★★★
快適さ:★★★★
・船自体は最高。トイレは取手緑地運動公園にある仮設のものを利用することになるが、場所も不便で、設備自体も酷い。
アクセス:★★★★
・駅からは近い。こんなにも駅から近い渡船は、関東で他にあるのだろうか。
周辺スポット:★★★
・取手駅周辺には、さざえ堂のある長禅寺や、取手宿本陣などがある。
個人的満足度:★★★★★
・冬の利根川の景色を独り占めでき、船頭さんも親切で、良い体験ができた。
取手ふれあい桟橋
甲板
船室
船室入口の扉とデッキ
デッキから眺めた風景
小堀の船着き場
取手緑地運動公園駐車場前船着き場
運航路線図
小堀の渡しの歴史
運動公園の仮設トイレ。
汚く、臭く、利用すると揺れる。駅やコンビニでトイレを済ませてから来訪したい。